信頼を勝ち得る

会社組織でお勤めの方、サロンに多くいらっしゃいます。

もちろん自営の方も、専業主婦の方も。

 

人は一人では生きてはいけません。

誰かの支えがあってこそ今の貴女がいるのです。

 

信頼を得るまでには長い年月がかかります。

しかし、信頼を失うのは一瞬の事なのです。

 

例えば「この人は必ず約束を守る」「お仕事はこの人に任せれば

大丈夫」　主婦の方なら旦那様に「育児は任せておけば大丈夫」

「隣近所のお付き合いは全部任せた」

この評価は全て貴女に対する信頼があるからこそです。

 

ところが、ある日会社で遅刻をしてしまい大切な約束を反故にしてしまった。

上司の信頼を失います。

 

主婦の方、隣の奥様とトラブルをおこしてしまった。

それも旦那様を巻き込むような事が起こってしまった。

 

さて、貴女は長い間、努力してやってきた他人からみる

貴女への「信頼」が一瞬にして失われた。

このような場合どうしますか？

 

人間一度や二度の失敗は必ずあるものです。

 

失敗してしまったら、又、一から出直せばいいのです。

この頃、直ぐに落ち込んで立ち直れない方、多く見受けられます。

サロンでのお悩みでもたまにお仕事の悩みでお伺いします。

美しくなるためには、仕事（主婦の方の場合は育児や家事、ご近所づきあい等

の全て）のストレスも解決しなきゃいけませんよね。

あれこれ心配ごとがある。健康面で心配がある。

このような事では、「美しくなる」なんて心の余裕なんて

まず生まれてこないはずです。

 

実は、失敗をしてしまった後のリカバリーで人間の真価が問われるのです。

上手くいっているときには誰も何も言わないし、ご自分も順調。

 

何かあった時の対処の仕方が実は一番大切。

失敗した原因を探る。どこの時点でトラブルがおきたのか

キチンと反省します。反省すれば同じような事を二度としません。

人間ってそういうものです。

そして、なにがあっても他人のせいにしない事。

同僚に罪をなすりつけたり責任回避することなどもってのほかです。

 

何かが起こる、例えばトラブルなどは自分だけが引き起こしたことではなく

少なくとも外部のなにかも起因して起こるケースが多いのです。

あれもあって、これもあって大事件になってしまう。

けれど、自分もそのトラブルの一端に関わっているのです。

例えば部署やチームで何かのプロジェクトをしていた場合は

プランの立案から予算組み、スケジュール管理、全て見直します。

接客業なら一から再シュミレーションする。

 

嫌なことほどすぐ忘れたい気持ちはわかります。

けれど二度と同じような思いをしないためにも、嫌な事をもう一度

冷静に振り返る事も必要。

 

様々な経験を通したって、やはり仕事の問題はやっている限り

起きるものです。

順風漫歩のお仕事なんてどこにもありません。

 

この間、６０歳過ぎの未だ現役のお仕事をお持ちの方がご来店されました。

この御歳なら様々な事を達観されて、お仕事に従事されているかと思いきや、

毎日「あーじゃない、こーじゃない、なんで自分にできないんだっ！」って

こーんなキャリアに裏打ちされた方が未だに、

お仕事で毎日葛藤されていることを伺って、大変驚きました。

 

そしてご担当のお仕事に未だ熱い情熱をお持ちで、決して諦めず、

毎日が挑戦！と、おっしゃっていました。

凄まじい向上心と、情熱、熱意、お仕事に対するプライドを感じました。

 

こんなにキャリアのある方でも、「ああ、失敗した。でも必ずやり直すんだ」って。

これは信頼を勝ち得るというより仕事に対する姿勢とも言えますが、

この姿勢こそが、まわりの信頼を得ている証拠なのではないのでしょうか。

 

サロンでは様々な方にお会いして、「あ、自分はまだまだなんだなー」って

人生の先輩。お姉さま方にお勉強させて頂く事が沢山あります。

 

ただそのような素晴らしい方に限って、大変謙虚な姿勢で診断を受けられるんですよね。

実るほどに頭を垂れる稲穂なんですね。