さて、題名の、このショックを受ける言葉。
このたった一言が、
美術関連の大学に行ったり、モード学園に行ったり、
アパレル、化粧品業界で28年も働き、最終的に色彩マニアとなり
今の職業についた「きっかけ」なのです。
父は大手製紙会社に勤務。会社で印刷した画集が沢山あり、
母は和裁・洋裁の先生でもあり、パン粘土でお花を造形する先生。
生け花の師範も持っています。
姉は美大に行き、やはり製紙印刷関連の会社に勤めました。
画材・有名画家の国内海外問わず全ての画集があり、絵本がわりに見ていました。
私の高校生時代は運動バカで部活動で体育会系のため、家族のもつようなブルジョアな
特技がなかったのですが、高校生の時にご多分もれず「彼氏」というものができました。
(あ、おそいか。そこ突っ込むな。まあいいや。)
ある日、デートの時「お前はセンスが悪い。なんで可愛いピンクとか着ないの?」
なんで地味な服ばかりなの? 可愛くないっ!!!」
私はもともと明るいピンクが似合わないので、高校生ながら渋く
ブラウン系の服だの着ていたからです。
しかも、根拠はありませんでしたが、まさか地味とまで言われるとは
夢にも思いませんでした。可処分所得など無い為、
母と自分で選んで買う服。母のセンスを信じ疑う余地などなかったからです。
さてさて、今の様に、どっぷり業界に浸っていたわけでもなく、ファッションも
オシャレもメイクも何も知らない高校3年生。
今の様に、男癖も悪いわけでもなく(おいっ!!!ちょ、まてや。年齢考えろ。
じゃないや。コラムをお読みの方に誤解を与えるだろっ!!!)
言われたことを正直に、しかも真剣に悩むお年頃なわけです。
「ええっ???? ピンク着てないと可愛くないのっ????」
女の子らしくないの? あたし。。。。えーん。。。えーん。。。
今なら「うぜーっ。お前なんかにセンスがわかるか。てめーに言われたくねーよ。
こっちはプロだ」と一括しているところですが、
(ちょ。。。皆様、田中、口が悪いですね。すみません。。。あ、ここ笑うところです)
当時は純真な(!?)子供だったわけです。
しかも、男性がどーゆー好みをもつのかも知らないので、言葉の威力は親に怒られるよりも
かなり堪えました。。。。あー、何にも知らない純朴な子供だったんですね。。。
「私、センスというものが欠如しているの????」
センスってどゆこと????
可愛く見えるって、どゆこと????」
そーそー。高校生程度のオシャレなんて、どーしたら可愛く見えるかで精いっぱいなんですね。
今と違って、ネットや携帯もなく情報量も少ないのです。
その時、なにを考えたかって?
ここで、クエスチョンです。 ①、②、③、どのリアクションをとったでしょう?
そして、このような状況の時、皆様ならどうしますか?
① その彼氏に気に入ってもらおうと、次回のデートで着るピンクの服を探しに行った。
② お洋服屋さんでセンスの勉強をすべくアルバイトを始めた。
③ 私は私。彼氏に「うざー」といって終了。別にあんた好みになる必要あんの?
すみません。正解はないのですが、田中のとった行動は②なのです。
蕎麦屋の店員にバイトが決まっていたにもかかわらずキャンセルし、翌日
津田沼にあるショッピングセンターでヤングカジュアルファッションの販売員
のバイトに変更してしまい、翌日にはお店に立っていたわけです。
この時の、店長にオシャレや流行とはどういうことなのか。
それ以外に売れるという事はどういうことなのか、綺麗に見える女性って
どういうことを指すのか等、商品の畳み方、ディスプレイの仕方。
コーディネートの仕方等々、全てを教えてもらいました。
大変に興味を持ち、毎日新しい商品を見てお客様は何を思って買っていくのか、
お洋服につかう素材の種類。トレンドとは何か。一流のものとは何を指すのか。
付属品(ボタン・ファスナー・鳩目等全て)や、競合店とのプライスのつけ方の
違いや仕入れの差。
新しく知る事ばかりで、毎日大変、楽しかったのを覚えています。
あまりに楽しく、時給なんて関係なく短い時間でも出勤していました。
ちなみに①の「その彼氏に気に入ってもらおうと、次回のデートで着るピンクの服を探しに行った。」
このようなお考えの方、男性以外に人の問題で苦労しますよ。
気にいられようとして相手に自分を捨てて全てを合せる。これはいけませんね。
疲れるだけです。
ご結婚されていても、していなくても、彼氏だろうが、お友達だろうが、全部人の言うなりに
なってはいけません。誰かに何を言われたって、自分で意志をもって決めなきゃですよ。
仕事をするにしても、主婦をするにしても、「自分の意志」は強くもたなきゃ
疲れちゃいますよ。「あの人がああ言った。この人がこう言った」からそれに合わせる。
人の意見に振り回されて、何が楽しいですか? それが何の得になりますか?
大切なご友人でも彼氏でも、ご主人様でも、(大なり小なり自分の欠点は直さなきゃいけませんが)
飾らないありのままの貴女を受け入れてくれているから、友情や愛情が長続きしている
のではないですか?
③を選ばれた方、潔いです。好きです。女だけど男前です。
今なら田中迷わず③ですわ。。。
すみません。。。調子に乗って書いていたら2000文字超えました。
疲れると思うので、続きにします。
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